ハイドロキノンには、メラニン色素の生成を抑える高い美白効果がある反面使用する濃度や用量、用法を間違えてしまうと副作用のリスクが高まります。
日本では化粧品に対して2%までの配合が許可されていますが、それ以上は医師の処方が必要です。
濃度によっては発がん性も指摘され、ハイドロキノンを危険視している国もあります。
ハイドロキノンの副作用の可能性と正しい使用方法を頭に入れておきましょう。
ハイドロキノンの副作用
ハイドロキノンは濃度が高いほど、美白効果も上がります。
しかし、濃度が高すぎるものを使用すると白斑があらわれたり、赤みやかゆみ、アレルギー症状が発生したりする場合があります。
白斑というのは、肌の一部が白くなりすぎてしまうという症状です。
メラニンを作るメラノサイトが消滅、または機能が低下してしまったときにできやすくなります。通常、1~4%程度のハイドロキノンでは白斑はできないとされています。
また、別の化粧品との相性でもかぶれやかゆみなどがでる場合があります。
白斑やアレルギー反応を起こさないためには
本格的に使用する前に、パッチテストを行うことをお勧めします。自分に合わないハイドロキノン製品を使用するとそういった症状が出やすくなってしまいます。
1日ほどつけてみて副作用があらわれなければ、使用してもほぼ問題ないと考えられます。
そして、ハイドロキノンを使用する際には日焼け止めを必ず使い、紫外線対策をしっかり行いましょう。
ハイドロキノンが抑えるメラニンはシミの原因になりますが、紫外線から守ってくれる機能でもあります。
この機能も抑えることになり、直接肌が紫外線の刺激を受けることになってしまいます。
結果的に、シミやたるみ、そばかすなどのトラブルに発展してしまうのです。ハイドロキノンを使ったら日焼け止めは必須とおぼえておくと良いでしょう。
ハイドロキノン配合の化粧品では白斑のリスクは少ない
ただし、現在薬事法で制限されている通り、日本ではハイドロキノンの化粧品への配合は2%までとなっています。
過剰に塗りすぎたり、長時間つけたままにといった誤った使い方をしない限り、濃度の抑えられた市販の化粧品では白斑になることはほとんどないといえ、心配しすぎる必要はありません。
医療機関で処方された5%以上の濃度のあるハイドロキノンを継続して使った場合には、使用した場所が白抜きのように見えてしまうこともあります。
濃度の高いハイドロキノンに注意しながら、念のためパッチテストをして使用するようにしましょう。