赤ちゃんの頃のような肌に戻りたい。ハリがあって、透明感があって、キメが細かい。
それが赤ちゃんの肌のイメージです。そこには、シミはありません。
あかちゃんのシミでイメージされるのは、蒙古斑です。蒙古斑は、黄色人種に多くみられるといわれています。
そして、幼い頃だけに見られる、どちらかといえばかわいいシミです。これは、成長とともに消失するので、まず心配することはありません。
生まれつきシミがあることはない!!シミは後天性のもの
多くのシミは、生まれつきのものではありません。シミの多くは、後天性のものです。
紫外線をあびると、活性酸素が発生します。この活性酸素がシミの原因となります。
この活性酸素は、紫外線以外にもストレスでも発生しますので、今の生活においては、まず逃れることができそうにもありませんね。
活性酸素が発生すると、色素形成細胞が活性化してシミの元であるチロシナーゼという酵素が活性化します。
活性化したチロシナーゼが無色の物質を酸化させ、重結合してよく言われるメラニンができ、肌の表面へ送られていきます。
これがシミです。
じゃ、このシミみたいなものは何なの?
子どものころから、そばかすがあるけど、という方もいます。
生まれた時からアザがあります、という方もいます。
こういったものは、後天的なものとは考えにくいですよね。
シミには、先天的なものもあります。
そばかすの一種
そばかすといっても2種類のそばかすがあります。
ひとつめは、子どもにできるそばかすです。
子どもにできるそばかすは、ほとんどが両親の遺伝によるものと言われています。
そばかすができやすい色白の体質が遺伝して、そばかすが目立つのです。
ほとんどの場合、思春期にできはじめて、思春期の終わりと共に自然に消えていきます。
この時期を過ぎても消えないそばかすは、ふたつめのそばかすになります。
ふたつめのそばかすは、紫外線や生活習慣が原因です。これはまさに後天的なシミということになりますね。
アザ(扁平母斑)
扁平母斑というのは、盛り上がりのない平らな茶色のあざのことを指しています。
生まれつきのものと思春期に現れるものがあります。
扁平母斑は、ここにできるというような部位はなく、全身のさまざまな場所でみられるあざです。
扁平母斑は皮膚の中で部分的にメラニン色素が集中してに生成されてしまい、見てわかるほどに濃くなったものです。
境界のわかる茶色いシミになっているのが、特徴です。
とはいえ、悪性のものではないので、気にならないのであれば、そのままほおっておいても構いません。
そばかすなら美白ケアで薄くしていくことはできる!!
後天的なそばかすであれば、美白ケアをしっかりと行うことで改善することができます。紫外線を浴びすぎると、そばかすはできやすくなります。
しっかりと紫外線対策をすれば、それ以上そばかすが増えるのを防ぐことができます。
これは、そばかすのもととなるメラニン色素が多く生成されることを防ぐことになります。
多くのメラニン色素が生成されると、ターンオーバーによるメラニン色素の排出が滞り、そばかすとなって肌の表面にでてきます。
ですから、一般的に言われる美白ケアでそばかすが発生することを防いだり、できてしまったそばかすを薄くすることができます。
アザは美白ケアできない!!レーザー治療で改善するしかない
ところが、扁平母斑、いわゆるあざは、美白ケアでは治すことができません。なぜなら、扁平母斑は、自然には消えるものではないからです。
つまり、肌のターンオーバー等を利用した改善は見込めないのです。
ですから、気になるのであれば、外科的治療など、皮膚科や成形外科などの専門医に相談してみましょう。
最近の治療では、レーザーを照射して、消失したり軽快させたりします。
ただし、レーザー治療をしたからといて、もう絶対にでてこないとは言えず、再度あざが表面化することもあります。
まずは、皮膚科、形成外科などを受診して、どのように治療していくかをじっくりとかんがえてみるとこが必要です。
まとめ
生まれつきのシミやそばかすは、思春期を過ぎたころから、気になり始めます。
その時期に消えていけばいいのですが、そうでない場合は、くよくよ悩むよりまず、ケアをしてみましょう。
うすくなって気にならなくなることもあります。それでもだめなら専門医に相談すれば、なんらかの対応ができます。
シミのほとんどは、悪性のものではないのですが、気になりだすと、気持ちまで落ち込んでしまう人も少なくありません。
まずは、どのようなシミかを認識したうえで、対応をとると、最短での改善が見られることでしょう。
美白ケアのための化粧品一つをとっても、レーザー治療のレーザー一つをとっても、複数の候補が出てきます。
じっくりと選んで、納得のいくケアをみつけることが大切ですね。