とある化粧品会社が発売した美白化粧品を使用したユーザーが皮膚障害を起こし訴訟問題に発展したということはまだまだ皆さんの記憶に新しいと思います。
これだけではなく、「美白系化粧品を使っていたら肌荒れした!」という声も寄せられます。
肌を白くしたい!と悩む方の中には、化粧品を使って肌が荒れてしまうことを恐れているかもしれませんね。
そのため、「年齢には逆らえない」などと理由をつけてあきらめてしまっているのではないでしょうか。
実は、美白成分は肌のメカニズムを阻害したり抑制することをメインとした成分を使っているので敏感肌の方は肌に刺激を感じるかもしれません。
植物から抽出されたエキスを使うことが多いのですが、化学合成された成分もありますので人によっては「肌荒れした」「赤くなってしまった」という皮膚の変化が生じてしまうこともあるようです。
この症状、人によっては「好転反応」と捉えることもあるようですが、実はNGです。
肌のバリア機能が失われた状態で刺激成分を肌に入れることになりますので、肌の荒れは徐々に強くなっていきます。
肌に異常が感じられた場合は、一旦使用を中止して敏感肌用ケア化粧品で肌を落ちつかせるか、医師の診察を受けてくださいね。
高濃度が肌に良いとは限らない
また、美白化粧品に含まれた成分の濃度にも気をつけてほしいです。
ハイドロキノン等は医師の処方薬であれば10%と高配合で処方することができますが美白には1~2%程度の濃度で十分なんです。
濃度が高いほど肌への負担につながり、シミがない部分の肌の色が抜けてしまうなどの弊害が生じることも考えられます。
ビタミンC誘導体も同様で、高濃度であれば肌への刺激も強まります。
「高濃度=美白効果が高い!」という定義は、ほぼ検討違いですので気をつけなければいけません。
ちょっとの美白成分で透明感がある肌を取り戻したいという場合は、肌の保湿をメインとしたスキンケアを取り入れましょう。
肌の奥にある角質層に水分がとどかず、枯れた状態にあると、どれだけ美白に良い成分を取りこんでも効果を発揮することができません。
肌が乾燥している場合、肌表面のバリア機能も失われた状態にありますので美白のための成分がただの攻撃物質とみなされてしまうこともあるのです。
保湿ケアを行い、肌の土台とも言える角質層をしっかりと立て直してから美白を試みてくださいね。
保湿ケアで肌の代謝(ターンオーバー)が正常化していきますので、それだけでも今あるシミが薄くなることも分かっているのです。
肌表面のバリア機能も正常化しますので、今あるシミを撃退するだけではなく、紫外線に負けない肌に変わっていきますよ。
保湿も重視してほしい!
そして美白化粧品を使いたいという場合は、保湿もしっかりできる成分が含まれたアイテムを使いましょう。
保湿系の化粧水と乳液をメインに使い、スポットケアができるクリームや美容液に美白成分が含まれている商品を使用すると肌荒れを気にせずケアを続けることができます。
さらにパッチテストを行い、肌とのフィーリングを確認することも大切ですよ。