ニキビ跡を気にする人は、もともと敏感肌だった人が、ここにきてニキビが治りづらくなって跡が残るようになったと意識している人が多いようです。
ニキビ跡は、肌に出来た炎症だったり、傷だったり、色素沈着によるシミだったりします。これらのニキビ跡は、なかなか治りづらいので、見るだけでへこんでしまいます。
ニキビ跡の改善は、長期に渡り、正しい方法で治療をし食生活や生活習慣を見直すことが大切です。
しかも最近では、いろいろなスキンケア用品やピーリングの技術、レーザー治療等があり、大抵のニキビ跡は直るようになってきました。
ではどのようにすればいいのでしょうか。それは、ニキビ跡の種類にもよります。
スキンケアで保湿をしっかりと行い、ターンオーバーを正常化すれば、治っていくものもあれば、レーザー治療をほどこさなければ治らないものもあります。
ここでは、よくみかける色素沈着によりシミになってしまったニキビ跡に焦点を当ててみましょう。
ニキビ跡はピーリングだけで消すのは難しい
色素沈着によりシミになってしまったニキビ跡は、紫色っぽい跡と茶色の跡の2種類があります。
紫色の色素沈着が見られる場合は、ニキビができて、それが炎症をおこし、炎症の際に毛穴周辺の毛細血管が破裂しています。
茶色の色素沈着が見られる場合は、ニキビができることでメラニンが大量につくられシミになっています。
色素沈着タイプのニキビ跡は、セルフケアで薄くすることができます。
まずは、正しい洗顔をし、化粧水、乳液、美容液で肌を整えます。化粧水や美容液にはビタミンC誘導体が、乳液には保湿剤が入っているといいですね。
さらに、茶色の色素沈着が見られるニキビ跡には、ピーリングでのケアを追加すると効果的です。
ピーリングのやり過ぎは厳禁!!多くても週に2回まで
ピーリングは、肌の表面に残った古くなった角質を、ピーリング剤を使って無理やり剥がしてしまうという方法です。角質ケアのひとつになります。
この方法が、茶色の色素沈着が見られるニキビ跡に効果的なのには理由があります。
もともと茶色の色素沈着が見られるニキビ跡は、自然のままにターンオーバーで治そうとすると、2,3年ほどかかります。しかも、その間に日焼けなどをしてしまうと消えにくくなるのです。
そこで、ピーリングの登場です。速効性のあるピーリングを使うことでで、その時間短縮ができます。
ピーリング剤には、角質を擦ってポロポロ落とすゴマージュやスクラブ、シート状の拭き取るタイプ、クリームやジェル状の洗い流すタイプなどさまざまな種類があります。
この中でも酸度の強いものは、やけどのようになって肌を逆にいためてしまうので、トラブルが少ない弱めのものがいいですね。
そして、その頻度は、1週間に1回がベストです。多くても2度程度で抑えるようにしましょう。
ピーリングと合わせて美白美容液を使うと良いです
ピーリングでスキンケアをした後に気を付けることは、保湿です。
肌の表面の角質を無理やり剥がしてしまったのですから、しっかりとスキンケアでいたわってあげましょう。
セラミドやヒアルロン酸など、保湿成分はいろいろありますが、大切なことはしっかりと保湿をしてあげることです。
さらにここで、美白美容液を使うとバランスの良いスキンケアができます。
美白化粧品のニキビ跡に対する効果
ニキビ跡が残ってしまう原因になっているのは、ヘモグロビンとメラニンという2種類の色素です。
ヘモグロビンは、血液中の赤血球に含まれる赤い色素ですね。
炎症性のニキビでは、肌の深い部分まで傷ついています。毛細血管から出血して色素がまわりの組織ににじみ出て、そとからみたらニキビ跡になっているのですね。
これが、次第にあのシミの元である、メラニンに変わっていきます。
メラニンは、外部刺激から肌を守るための色素なのですが、ニキビが炎症を起こすと、お肌を守ろうとして大量に作られてしまいます。
ニキビが治ったあと、普段ならその跡もターンオーバーで少しずつ皮膚の外側に押し出され、最後には角質と一緒にはがれおちていくのですが、が色素沈着が起きていると、肌がニキビの炎症でダメージを受けているので、ターンオーバーが正常に働かず、結果、ニキビ跡として残ってしまいます。
そこで、シミと同じように美白化粧品で、ターンオーバーの正常化を助け、メラニンを薄くするのです。
ビタミンC誘導体を配合した美白化粧品がおすすめです
では、美白化粧品として配合してほしい成分はなんでしょうか。やはりビタミンC誘導体です。
ニキビ跡の赤みや色素沈着の予防、紫外線によるシミを防ぐ美白など美肌効果が高くなります。
ビタミンCは、美白効果が高い成分ですが、安定性が低く、肌に浸透しにくいと言う欠点があります。そのため、ビタミンCをそのまま美容液に入れることは難しいのです。
そこで、ビタミンC誘導体の登場です。 ビタミンC誘導体によってしっかりと肌に成分を浸透させ、肌のターンオーバーを助け、ニキビ跡を薄くしていきます。
今では、多くのビタミンC誘導体入りの化粧品があります。たっぷりと使って、肌をホワイトニングしていきましょう。
美白化粧品は、ニキビ跡だけでなく、シミやくすみも改善してくれますので、肌に透明感とハリがよみがえってきます。
重度のニキビ跡はセルフケアで消すことは難しい
クレーター状の陥没が残っているようなニキビ跡は、セルフケアでの改善は大変時間がかかるだけでなく、効果もでてきません。
このような場合は、美容皮膚科などでの治療を行うほうが効果的です。
皮膚科での治療方法には、ケミカルピーリング、フラクセルレーザー、フォトフェイシャル、FGF治療、培養表皮移植などがあります。
軽度であれば、ケミカルピーリングで改善することができますが、重度の場合は、レーザー等ほかの治療方法を選ぶことになります。
ケミカルピーリングでニキビ跡は消せるの?
クレーターを治したいと切望している人は多いですよね。
ピーリングと聞くとちょっと怖いけどクレーターが治るのであれば試したいという人も多いと思います。
私は、赤い色素沈着が顔に沢山出来ているのでそれを治したいですがなかなか思い切れずにいます。
ケミカルピーリングでちゃんとニキビ跡が消せるんでしょうか。
ニキビの跡と言えば、色素沈着を起こして赤くなったり黒ずんだりしたものから肌がぼこぼこのクレーターまであります。
ピーリングは、色素沈着にはかなり効果があります。
クレーターはその程度にもより個人差がありますがかなり改善できるようです。
ケミカルピーリングとは?
ケミカルピーリングとは、グリコール酸やフルーツ酸などの薬剤を使って肌の表面の硬くなった角質を無理やりはがし肌の自然治癒力を上げて肌を整えるという方法です。
普段なら28日かかるターンオーバーを早めて改善していくので肌表面の凸凹や色素沈着は改善されます。
ニキビ跡が色素沈着だけだったら濃度も薄めの酸を使いますがクレーターであれば濃いものでないと効果も出ません。
なかなか自宅で濃度の濃いものは使えないので医療機関で治療をする必要があります。
どのニキビにも効果があるの?
濃度が濃いものを使えば効果はありますがその分肌の負担がかなりかかるので保湿などのケアを徹底的に行う必要があります。
また、クレーターが奥深い人は、肌の表面だけでは改善されないのでケミカルピーリングも効果がありません。
その場合は、レーザー治療を行う必要が出てきます。
レーザー治療で特に注目されているのが凹んだ肌にFGF(線維芽細胞増殖因子)というものを注射する治療でかなりの効果が期待できます。
ピーリングは自宅でも利用でき、色素沈着や軽いデコボコには効果が期待できそうですがクレーターなど深い跡は医療機関で何が適切かを相談しながら治療していくことが大切だと言えますね。
ケミカルピーリングの失敗例を紹介
失敗例:ケミカルピーリングを6回したらさらにニキビがひどくなった
20代の女性の他の例では、脂性と乾燥肌の混合肌のニキビ跡に悩む女性がケミカルピーリングを6回試したところ、さらにニキビはひどくなり乾燥肌が悪化してずっと敏感肌になってしまった。という報告例もあります。
ピーリングは表面をすべてはがすので肌の表面で潤いを保護する機能も失われています。
そのため、かなりたっぷりの保湿を行わないといけないのですがそれを怠っていると肌の表面が壊れ、肌の外から色々な菌やアレルゲンが入り込むことになり乾燥や敏感肌に悩まされることになります。
失敗例:ケミカルピーリングで後遺症が残ったイギリスの女性
ツルツルの肌を目指してピーリングを行ってイギリスの女性が警笛を鳴らします。
女性は、施術後15分で顔がどんどん膨れ上がりパンパンに張れて呼吸困難などの症状を起こしてしまいます。
3か月たった後でも、肌に跡が残ったままでガンのリスクもあるとのこと。
治療を続けても治らない傷かもしれないというとで女性は相当ショックを受けているそう。
この女性は急性のアレルギー症状を起こしてしまったのかもしれません。一歩間違えば命の危険があったかもしれません。
やはり、アレルギーテスト、パッチテストがいかに重要であるかということがいえますよね。
ピーリング後の処置方法やどのような副作用があるかなど良く理解して、安全に施術を受けるようにしましょう。
まとめ
セルフケアでピーリングするとすぐには、治らないかもしれませんが、じっくりと構えればいずれ、ニキビ跡が目立たない肌になっていきます。
あきらめずに頑張りましょう!!